【完】スマイリー☆症候群




「次は俺みたいだな」


そうやって静かにろうそくを手に取ったのは、我等が学級委員長、そしてこの学園の生徒会長をも務めている、小林昭人(コバヤシ アキト)。

彼は真面目でしっかり者な性格とは対称的に、実はかなりの甘いルックスの持ち主だ。

だというのに、それがばってん、まさかの永遠のいじられキャラだったりする。

そのギャップにキュンとやられる女子が続出! らしいんだが……。かなり羨ましいところだぜ。


「ちょ、ちょっと待って……」


そして今度は、どこからか震えたか細い声。


「どうした、風見」


異常なほど、滝のような汗を流す風見雅也(カザミ マサヤ)に、植木は顔をしかめて尋ねる。


「僕……さっき見たんだよ! 絶対、あれは幽霊だった。幽霊だったに違いないよ……! うわぁぁぁあ! どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう……っ」

「風見くん、落ち着くんだ。一旦冷静になれ。今の君は物事を正確に判断できなくなっている」


さすが委員長!

冷静さを失った風見を、小林はすかさず諭す。