――真っ暗な中、灯りとなるのは数本のろうそくだけ。 『し、清水くん……くっついても、いい?』 『ば、バカ清水! ちゃんと私の手、握ってなさいよ』 ギュッと俺にしがみつく愛らしい天使に、小さく震えながら、俺の手を強く握り締める美しい女神。 「はいはい、よろこんでェェェェェェェェェェっ!」 ガハッ、ガハハハッ! これはまさしく、両手に花ルート確定じゃないですか! ……そんなこんなで、妄想を現実にと目論んだ俺は何とか皆を説得し、今日、念願であった真冬の怪談を催すこととなったのだ。