「清水くんの話、すごく怖いよ」

大きな瞳に涙を滲ませながら、宮永が言う。


「本当マジなあの顔、やめてほしいわよ」

「ねー」


なんて、女子共は身体を寄せながら口を揃え、震えた声で俺に向かって文句を投げつけてくる。


「だってさ、怪談なんだからしょうがねぇじゃん」

「まあ……それはそうかもね」


犬塚は納得したのか、コクリと首を縦に振り呟いた。

――え? 今、俺達が何をやってるかって?

それは勿論、アレに決まってる。

男子4人、女子4人。計8人。只今真冬の怪談中!