「で、どこにする?」 私達は廊下に立たされているとは言え、計画をしなきゃいけないということは変わらないことで。 私は白鳥から配られた京都の名所一覧表を見ながら、彼等に問い掛ける。 「俺はどこでも良いぞ」 「俺はやっぱり、そりゃあ……」 清水のニヤついた顔付きと、さっきまでの会話から考えて、奴の行きたい場所くらい簡単に検討がつく。 「……舞妓さん、でしょ?」 「勿論!」 「ったく……」 清水……あんた、ほんっと女好きなんだから。 「私も、舞妓さん見てみたいな」 え……?