【完】スマイリー☆症候群




「……悪ぃ、聖奈」


柳葉先生はそう呟くと、申し訳なさそうに手を合わせる。


「そうですね……。今日だけは特別、許してあげますっ」


そう言って、さりげなくボディータッチ。

おまけに、上目遣いで柳葉先生を見詰める。

数分前とはまるで別人の武藤先生に、私は苦笑いを浮かべるしかなかった。


「お、俺達そろそろ戻ります……」


スーッと空気のように、清水くんは小さく声を漏らす。

その様子から、緊張が伺える。


「そう。じゃあ皆、授業に遅れないように気を付けなさいよ?」

「はい!」


涼香先生の優しい笑みに、私達はニコッと元気に微笑んだ。