【完】スマイリー☆症候群




驚きのあまり私達が声を揃えて尋ねると、植木くんはコクリと頭を動かした。

……親戚だったんだ。

世界って、案外狭いんだね。

それを強く実感した。


「……つかお前、そうならそうと、初めから知り合いだって言っててくれりゃあ良かったのに」


清水くんは不満そうな声をあげて、チラリと植木くんの方を見る。


「言おうとしたが……タイミングを逃してしまったんだ。すまない」


タイミングって……確かに、植木くんらしい理由。


「いやぁ、でも、ここが亮介の通ってる高校だったなんてなー。名前が一緒だったから、まさかとは思ってたけど」


そう言って植木くんの頭に手を乗せた柳葉先生は、ニカッと眩しい笑みを見せてくれた。

――まさにその瞬間、


「祥さぁーん! 私を置いていくなんて酷いです〜」


なんていう、声がする。