驚きのあまり私達が声を揃えて尋ねると、植木くんはコクリと頭を動かした。
……親戚だったんだ。
世界って、案外狭いんだね。
それを強く実感した。
「……つかお前、そうならそうと、初めから知り合いだって言っててくれりゃあ良かったのに」
清水くんは不満そうな声をあげて、チラリと植木くんの方を見る。
「言おうとしたが……タイミングを逃してしまったんだ。すまない」
タイミングって……確かに、植木くんらしい理由。
「いやぁ、でも、ここが亮介の通ってる高校だったなんてなー。名前が一緒だったから、まさかとは思ってたけど」
そう言って植木くんの頭に手を乗せた柳葉先生は、ニカッと眩しい笑みを見せてくれた。
――まさにその瞬間、
「祥さぁーん! 私を置いていくなんて酷いです〜」
なんていう、声がする。

