【完】スマイリー☆症候群




「で、結局お前等、職員室に何の用があるんだ?」


声の主の正体だった三波先生は、仁王立ちのまま私達ににこやかに問い掛けた。

こんなに早く先生に見つかっちゃうなんて……。

私は、自分達の運の悪さを身に染みて感じてならない。


「えーっと、それは……」


三波先生からの無理な質問に、椿ちゃんは声をつまらせる。

そして、何と返したらいいのかわからない私達は、冷や汗をだらだら流しながら暫し沈黙。

その沈黙を破ったのは、次に聞こえたある一言だった。


「……動いたぞ」


それは、きりっと真っ直ぐな顔をした植木くんの声で。

植木くんは器用に眼だけを動かして、こっそり中の様子を伺っている。


「動いたって……?」


職員室の中で今何が起こっているのか気になった私は、じっと植木くんの方を見て尋ねた。