【完】スマイリー☆症候群




「清水、お前は最低な奴だな。白鳥だって、真剣に考えているのだ。それを笑うなんて、俺はお前に失望したぞ清水」

「へいへい。悪かったね」


突如熱く話し出した植木くんの迫力に、一瞬眉をひきつらせた清水くんは、力なくボソッと謝る。

そんな清水くんの言葉を聞いた植木くんは、コクッと深く頷いて、“わかったならいい”と目で表した。


「……つーかさ、今思ったんだけど、白取の想い人って誰なんだよ?」


不意に清水くんの口から、今最も肝心な言葉がポロリと零れた。

それを綺麗にすっかり忘れていた私は、清水くんの声を聞いた瞬間、ハッとする。

そういえば、そうだ。実際のところ、私達は白取先生の想いを寄せている相手を知らない。


「誰なんだろう?」

「んー……。あいつの好みわかんないしねぇ」

「俺は知っているぞ」

「……え!?」


瞬時に、私達は声の主に視線をやる。

一生懸命頭を捻りながら悩む私達3人とは違い、爽やかな顔をした植木くんは、静かに平然とした様子で呟いた。