そして、植木くんはグッと拳に力を込めて、最後まで途切れることなく全てを言い切った。
それを言い終えたときの植木くんの表情は、その時の心情を物語っているかのようだった。
「そういうことがあったんだ……」
「だから、知ってたってわけね」
「にしても、あの白取が“恋患い”だなんてな。なんか俺、まだ実感わかねぇや」
そう言って、清水くんはケラケラと愉しそうに笑う。
植木くん曰く、白取先生は好きな人が出来たんだと、嬉しい様子で語っていたらしい。
でも、どうすれば良いのか分からなくてもどかしいと、今まさに悩んでいるみたいだ。

