「貴様等、どうかしたのか?」
そう問い掛けるのは、さっきまで職員室に学級日誌を取りに行っていた植木くん。
「あのね、清水くんがすっごいスクープを手に入れたんだよ!」
私がニコリと笑いかけると、「凄いスクープとは何だ?」と、植木くんは興味津々な様子で詰めよってきた。
「おお! それはだな。実は、白取が恋してんだよ。あの白取がだぞ!」
ニシシと、満面の笑みを浮かべ淡々と語る清水くんは、何故か誇らしげな顔をする。
なのに、そんな清水くんとはうってかわって、植木くんはいつもの冷静な表情を崩そうとしない。
「亮介、“えっ、まさか!”とか、“嘘だろ!”とかいう反応はないの?」
「いや、反応も何も、その話は既に本人から聞いていたからな」

