【完】スマイリー☆症候群




「貴様等、どうかしたのか?」


そう問い掛けるのは、さっきまで職員室に学級日誌を取りに行っていた植木くん。


「あのね、清水くんがすっごいスクープを手に入れたんだよ!」


私がニコリと笑いかけると、「凄いスクープとは何だ?」と、植木くんは興味津々な様子で詰めよってきた。


「おお! それはだな。実は、白取が恋してんだよ。あの白取がだぞ!」


ニシシと、満面の笑みを浮かべ淡々と語る清水くんは、何故か誇らしげな顔をする。

なのに、そんな清水くんとはうってかわって、植木くんはいつもの冷静な表情を崩そうとしない。


「亮介、“えっ、まさか!”とか、“嘘だろ!”とかいう反応はないの?」

「いや、反応も何も、その話は既に本人から聞いていたからな」