【完】スマイリー☆症候群




「「ん……?」」

「……双眼鏡、よね」


清水が私達に見せたソレは、紛れもなく、いつの日か亮介が爆弾だと間違えてプチ騒動になったっていう、あの双眼鏡だった。


「毎日寝るときも、例え火の中水の中肌身離さず共に過ごしてきたこれは、俺の人生そのものなのだああああ!」


突如叫び出した清水。

突然どうしたこいつ、と思った私は例の双眼鏡をじっくりとみる。

嗚呼、そうだったのね。

今やっとわかったわ。

人生の……。

人生のヒビって……。


「そっちかぁぁああっ!」


私の指差す先には、少しヒビの入った双眼鏡があったのだ。

いや、ヒビっていってもたった2ミリほどの小さな傷だけど。