「「ん……?」」
「……双眼鏡、よね」
清水が私達に見せたソレは、紛れもなく、いつの日か亮介が爆弾だと間違えてプチ騒動になったっていう、あの双眼鏡だった。
「毎日寝るときも、例え火の中水の中肌身離さず共に過ごしてきたこれは、俺の人生そのものなのだああああ!」
突如叫び出した清水。
突然どうしたこいつ、と思った私は例の双眼鏡をじっくりとみる。
嗚呼、そうだったのね。
今やっとわかったわ。
人生の……。
人生のヒビって……。
「そっちかぁぁああっ!」
私の指差す先には、少しヒビの入った双眼鏡があったのだ。
いや、ヒビっていってもたった2ミリほどの小さな傷だけど。

