【完】スマイリー☆症候群




「し、清水? ホントにあんた何があったの」


そのどんよりと沈みきった空気を紛らわせるため、私は清水に問い掛ける。


「実は……俺の17年間の人生に、ヒビが入ったんだ」


そっと呟き、清水は窓の外の景色を一点に眺めた。

人生にヒビって、清水の奴、そんなに大きなショックが……?


「ねぇ、人生のヒビって……。何があったか、私達に話してくれない? こんなの、いつもの清水らしくないわ」

「そうだよ! 私、これ以上清水くんの元気ない姿見たくないよ」

「そうだ清水、話してみろ。少しは楽になるかもしれんぞ」


私に加勢するように、2人は後に続く。


「犬塚……宮永……植木……」


彼の瞳から、チラリと覗く、涙の粒。

一瞬清水は俯いたと思うと、それからゆっくりと立ち上がり、ある“ブツ”を取り出してみせた。