「し、清水? ホントにあんた何があったの」
そのどんよりと沈みきった空気を紛らわせるため、私は清水に問い掛ける。
「実は……俺の17年間の人生に、ヒビが入ったんだ」
そっと呟き、清水は窓の外の景色を一点に眺めた。
人生にヒビって、清水の奴、そんなに大きなショックが……?
「ねぇ、人生のヒビって……。何があったか、私達に話してくれない? こんなの、いつもの清水らしくないわ」
「そうだよ! 私、これ以上清水くんの元気ない姿見たくないよ」
「そうだ清水、話してみろ。少しは楽になるかもしれんぞ」
私に加勢するように、2人は後に続く。
「犬塚……宮永……植木……」
彼の瞳から、チラリと覗く、涙の粒。
一瞬清水は俯いたと思うと、それからゆっくりと立ち上がり、ある“ブツ”を取り出してみせた。

