「心配するな宮永。必ず開けてやる」 「え……」 亮介の口から放たれた予想外の返答に、笑佳は言葉を失う。 どうしよう……。私達、このままじゃ3人揃って……。 今私の頭を駆け巡るのは、さっき自分が口にした“住居侵入罪”の5文字。 そのたった5文字の言葉が浮かぶ度に、至る毛穴からじんわり汗が滲み出し、心臓がひやりと小さくなる。 「開いたぞ」 額の汗を器用に手で拭う、喜色満面な亮介。 視線の先には、見事に開けられたドア。 その瞬間、少しのブレもないくらい、私の身体は硬直してしまった。