【完】スマイリー☆症候群




「心配するな宮永。必ず開けてやる」

「え……」


亮介の口から放たれた予想外の返答に、笑佳は言葉を失う。

どうしよう……。私達、このままじゃ3人揃って……。

今私の頭を駆け巡るのは、さっき自分が口にした“住居侵入罪”の5文字。

そのたった5文字の言葉が浮かぶ度に、至る毛穴からじんわり汗が滲み出し、心臓がひやりと小さくなる。


「開いたぞ」


額の汗を器用に手で拭う、喜色満面な亮介。

視線の先には、見事に開けられたドア。

その瞬間、少しのブレもないくらい、私の身体は硬直してしまった。