「犬塚、勿論鍵を開けるために使うに決まっているだろ」
えぇーーーーー!?
やっぱり、そうなるのね!
「いやいや、無理でしょ亮介」
「植木くん、大丈夫なの?」
針金で鍵開けるって、完璧私達捕まるじゃない!
警察にお世話になるのだけはごめんよ!
「大丈夫だ、俺は家の鍵開けのスペシャリストだぞ?」
フッと、自信あり気に亮介は真っ直ぐ前を捉えた。
……って、そういう問題じゃなくって!
何堂々とせっかくの才能を犯罪に活かそうとしてんの。
「あのね、亮介。そんなことしたら私達、住居侵入罪とか何とかで逮捕されちゃうんじゃないかって言ってんのよ」
「そうだよ、植木くん。こんなの絶対危険だよ」
縋るような目で、私達は彼を見た。

