「心配は無用だ。そんな時のために、これを持ってきた」 「「これ?」」 亮介は自信満々に言い放つと、銀に輝く細い棒のようなものを上に掲げた。 「植木くん、それって……針金だよね?」 「ああ。勿論、正真正銘針金だ」 笑佳が不安な面持ちで恐る恐る問いかけたのに対し、亮介は至って平然な様子で答える。 「それ……何に使うのよ」 私も何か嫌な感じがして、そっと亮介に尋ねてみた。