「はぁ。笑佳、行きましょう」
「う、うん」
私は、深く長い溜息をつく。
これ以上このバカに何を言おうが無駄だと判断した私は、笑佳に一声かけ、目的地へとスタスタ歩き始めた。
「……今度こそわかったぞ! すまない、犬塚。化粧も施してほしかったのだな」
「……」
なんて、懲りないあいつは、とんだ勘違いを平気で叫んじゃう。
ったく。
「もういいから、さっさと真相暴きに行くわよ!」
清水の家に足を進めながらそう口語すると、私はフッと微笑んだ。
「合点承知だ!」
「「古っ!」」
亮介の発言に、咄嗟に声を吹き出す。
息ピッタリな私達のツッコミは、天まで高らかに響き渡った。

