【完】スマイリー☆症候群




「あのさ、亮介。何なの、その格好は!?」


軍服だけなら未だしも、迷彩柄のメイクまでバッチリな亮介。

……一体、何処でそんなメイクの仕方を習って来たんだか。


「これは、ミッションに最適の必需アイテムだ。犬塚こそ、何をそんなにイライラしている」


平然な様子のまま、亮介は不思議そうに私を見た。


「別に……イライラなんてしてないわよ」

「そうか。わかったぞ! 自分の分がないからと、拗ねていたのだな。犬塚、心配することはない。ちゃんと君の分も用意してある」


そう言って、大きなショルダーバックから軍服を取り出し、フッと優しい笑みを零す。

いやいや、私拗ねてませんから!


「あのね、亮介……」


私が呆然と亮介を見ると、また何か閃いた顔をして「宮永の分もあるぞ」と、もう一着同じ軍服を取り出してみせた。