「あのさ、亮介。何なの、その格好は!?」
軍服だけなら未だしも、迷彩柄のメイクまでバッチリな亮介。
……一体、何処でそんなメイクの仕方を習って来たんだか。
「これは、ミッションに最適の必需アイテムだ。犬塚こそ、何をそんなにイライラしている」
平然な様子のまま、亮介は不思議そうに私を見た。
「別に……イライラなんてしてないわよ」
「そうか。わかったぞ! 自分の分がないからと、拗ねていたのだな。犬塚、心配することはない。ちゃんと君の分も用意してある」
そう言って、大きなショルダーバックから軍服を取り出し、フッと優しい笑みを零す。
いやいや、私拗ねてませんから!
「あのね、亮介……」
私が呆然と亮介を見ると、また何か閃いた顔をして「宮永の分もあるぞ」と、もう一着同じ軍服を取り出してみせた。

