【完】スマイリー☆症候群




「それより、亮介は?」

「うーん、そろそろ来てもいい時間なのにね」


笑佳とのたわいのない会話をすること数十分。

時計で時間を確認すると、集合時間まであと1分にまで差し掛かっているというのに、あいつはというと一向に姿を表そうとしない。

まさか亮介、約束忘れて寝てんじゃないでしょうね。

ここまでくると、疑心暗鬼になってくる。


「ねぇ、椿ちゃん。私、ずっと気になってたんだけどさ。さっきからモゾモゾ動いてるあの怪しい緑の物体……何なのかな?」

「ん、緑?」


震えた笑佳の声で、私は視線を移す。


「……な」


その瞬間、突如目に飛び込んできたのは、周りから一際浮いた不可思議な緑の塊。

全くもってこの場に不釣り合いで不気味なそれは、ゆっくりと私達の方に近付いてくる。

ちょ、何なのよアレェェェェ!?