【完】スマイリー☆症候群




「じゃあ、今度こそ寝るぞ」

「へーい」


しっかりとベッドに着き、清水は深々と布団を被る。

これで、ようやくぐっすりと眠れるぞ。

……と思ったのも束の間――。


「ムニャムニャ……笑佳ちゃあーーん……椿ちゃあーん……可愛いぞ……ンフフフ」

「……っ!?」

「フハハハハ! 植木亮介め……この、プリンス孝治様に服従するがよい。ガッハッハッ」


大音量な寝言のオンパレード。

それにしても、あいつの夢での俺の立場は一体……。

結局、朝まで鳴り止むことはかった、清水のひどい寝言。

そのせいで、俺はあというとれからまさかの一睡も出来ないという、最悪の事態に陥ってしまったのだった。