考えられないだろうって言われましても。
確かに顔、鳥っぽいけど!
「いや、……ダチョウじゃない?」
「そんな筈がない。絶対白鳥に決まっている」
私が提案した“ダチョウ”は、猛烈な勢いで亮介に却下されてしまった。
いや、そこまで強く否定しなくてもいいじゃない。
なんて思いながらも、
「そう……?」
亮介に強く押されてみて、私はもう一度チラリと横目で白取先生を見てみた。
すると――。
……った、確かに!
言われてみれば、どことなくそんな感じがする。
あのつぶらで真ん丸な瞳に、真っ白な肌。極めつけにはあの突き出した唇。
顔のパーツの何もかもが、白鳥を思わせるものばかりで。
これはもう、白鳥でしかないでしょ。ってかもう私、白鳥にしか見えないわ。

