ガラガラガラ...



遠慮してドアを開けた。



「あっ」



ザワザワザワ...



クラス全員のどよめき。



「あ...心配掛けてごめん」



「由香ッ!!!!!」



大勢のクラスメートの中から 沙耶が走って来た。



「沙耶、ごめんね」



「いいの、いいんだけど....」



沙耶は 啓のチームへ目をやった。



その沙耶の視線を 私も追って見る。



「ほら...」