「やめてっいけないよ」



敏也の目は、もう妹を見る目ではなく、愛しい人を見る目になっていて止める事は出来ない。



「好きなんだよ」


「こんな事されたら、私…私まで抑えきれなくなっちゃうよ」


「志帆…?」


「本当は私だって………お兄ちゃんの事…だけど、いけないって…兄妹……なんだから諦めなくちゃいけないって………思ってたのにどうしてこんな事するの!!」



志帆もためらいながら
秘めた思いを言った。



「お前とは親の再婚で出会った。そして兄妹になってしまった…けどそんな事、もう関係ねーよ。こんな出会いがなければ俺達、一生会う事なんかなかったはずだ」