「大変!!暴王子が、校門で待ってるって!!蘭ちゃん何かしたの?!」 暴王子…? 誰それ…。 暴王子というのがまったく分からない私は、隣で同じく顔を真っ青にしている麻菜に、コショコショと話しかけた。 「暴王子って誰…?」 「荒木様の事。すぐに暴力振るうから、暴王子。」 コショコショ話をしている私達を、雪ちゃんが怪しい目で見ている。 コホン、と、私は咳払いをし、雪に向き直った。