「ナルシ男ぉー。フン。アンタが王子様ならお似合いだねー」 「?」 「知ってるぅ?王子様って、残酷な性格なの。王子様ってね、可哀想な性格なんだよ?確かに、アンタ見てたら分かるわ。ナルシでワガママで。まるでと…。」 私…何言ってるんだろう。 『まるでとーさんみたい』 そう、言いそうになった。 私こそ…最低じゃん。 「ごめん」 私はそう言って、校舎へと走り出した。