二人はガウンのままベットの上で寄り添っていた

繋いだ手は離さないまましっかりと繋がれたまま

「話したい事があるって…」
「うん…もし今から言う事が君を傷つけてしまうかもしれない…でもそうじゃないかもしれない」
「……………」
「だけど話しておきたい自分自身の為に君の為にも」

私はベットから立とうとした。でも彼にしっかりと戻された。

そして彼の腕の中におさまった。

「ごめん…でも聞いてほしい…だから逃げないでお願い」
「貴方とは…なんの関係もないじゃん!!私が勝手にやった事!!貴方が責任を感じる事はない!!」

彼に怒鳴った。きっと私より傷ついて、泣いたんだと思う。

「それでも…いいから聞いて」

寂しそうに言う。

「あの日…君が病院に運ばれた事を友達から聞いた。心臓が止まりそうだった。」
「……………」
「自分が傷つけた…だから…だから…会いにもいけなかった!その時気がついたんだ…
君の側にいなきゃいけない…近くにいてヌクモリを分けてあげなきゃいけない」

彼は少し震えながら言った。

「だから自分から命をたとうとしないでほしい!
側にいるから…」