眠りについてどれくらいの時間がたったのだろうか…
私の手を握る人がいた。
暖かい…大事そうに握ってくれている

「な……………んで………」

途切れ途切れだけど声が聞こえる。彼に似てる様な声だった。
でもこんな所にいるはずがない!!

「どうして…早く気付いてあげれば…」

強く優しく手を握りながら呟いている。

「うぅ〜ん…」

目が覚めた。
目を開けると…
そこには彼の顔があった

一番会いたくてしょうがなくて
好きで好きでたまらなくて
声も聞きたくて
側にいてほしくて

「おはよう」
「うん…おはよう」

涙が頬をヌラシタ
それは悲しくてじゃなく嬉しくて声を聞けて顔が見れて頬をヌラシタ。

「ごめん…寂しい辛い思いをさせて…」

彼は私の髪を撫でながら言った。

「そんな事ないよ…私がいけないの」

暫く沈黙が続いた。
彼は私の手を握ったまま離さない。

離したらまた何処かに行ってしまいそうな感じでもするかのように
ずっと…
ずっと…

「ありがとうね…でも、もう来ないで…今度会う時はまた身体とお金の関係の時に…」

私はそんな事言うつもりがなかったのに…
彼に冷たい言葉を言ってしまった