彼はそれからも、何回も何回も身体を貪った。

彼も私も放心状態だった
部屋には乱れた二人、沈黙が続く…

おもむろにベットから立ち上がり煙草に火をつける彼…
カチッ
ライターの音、煙を吐き出す息、部屋に漂う煙

何故こんな事になってしまったのか…
どうしたらいいのか…

私はベットから立ち上がりお風呂に向かった。

シャワーを浴びながら泣き崩れた。彼はこんな事をする人じゃない…
そんなふうに思っていただけに悲しみショックが大きかった。

その時…

「アァァァァァァァ〜!!!!」

彼の叫びが聞こえた
悔しい、後悔の叫びに聞こえた…

シャワーをおえ沈黙のまま部屋を出て車に

車の中でも沈黙…

私は彼の近くから消えよう…このまま彼の近くにいたら彼が壊れてしまう
私も同じ…

「さようなら…」

小さな呟きで車を降りた