馬鹿なアイツが大好き




「なんかあった?赤髪…」


「へぇ…!?」


今までに聞いた事の
ない声で私に返事を
返してきた。


「事情があるなら
泊めてもいいけど?」

そう言うと赤髪は
ゆっくりと下を向いた。


「だったらいい…」


!!!!
何こいつ…!?


「…俺帰るわぁ−」

「ちょっと…
今きた所じゃん!?
いきなりどうしたの?」


「俺…いろいろと
忙しいし…」


不良の赤髪が忙しい
なんて絶対にあり得ない
よね!?


赤髪はすっ…と
立ち上がり階段を
降りて行った。


「えっ!?ちょっと
待ってよ?」


急いで後を追った
けど…赤髪の姿は
なくなっていた…。


どんだけ早いねん!?


そう言えばさっき…
お母さんが私の事呼んで
たな…何の用事だろ?


「お母さん−!!
来たよ?何?」

「真奈美そこに
座って」


一体何だろう…??


そう言われてそこに
座った。
目の前にお茶が置いて
あって…私はそれを手に
取り飲もうとした時に…


「ねぇー…
さっきの彼って
真奈美の“彼氏”??」


!!!!!!!!


お母さんの言葉に
びっくりした私は
思わず吹き出して
しまった!!


「ッ−…いきなり
何言うかと思ったら…
赤髪の事??」


「あらら…
お茶こぼしちゃって…」


それはお母さんのせい
でしょう!!?


「どうなのよ?」


お母さんは目を
輝かせた。