ガラガラっ!
「るいおはよ-!!」
「はい。おはよ。」
「相変わらずさえないねえ…」
このクリクリっとした目をした
いかにも守りたくなります的なこの女の子、
あたしの親友の
―――野口みい 同い年
こんな不愛想な私でも
ゆいつ心を許せるひとだ。
「こんなんだからいつまでたっても
彼氏の一つができないのよっ!」
みいがいつもの調子で言った。
あたしは別にいらないし…と
言おうとしたが
ちょうどHRのチャイムがなった。
みいとあたしはそれぞれの席へ行き、
担任の話を聞いた。
あたしの6年2組の担任は
厚化粧のおばちゃん先生だ。
いつも厚塗りで肌がかわいそう…
そんなこんなで
いつも通りに授業をこなし
いつも通りに帰る
・・・・つもりだった。
そう。
この日を境に
あたしは恋愛の魅力に
はまり始めるのだった。