君が教えてくれた事〜晴香〜



帰ってから勉強をしてお風呂に入り眠りにつく。




朝目が覚めると時間は8時を回っている。



8時半にはSTをして出席をとる。




このままじゃ間に合わない。




とにかく走った。




後ろから自転車のベルの音がして、あたしの前に止まった。




斎藤俊だ。



「後ろ乗れば?」




「…うん」




学校につき教室のドアを覗くと先生はもう出席をとっている。





「しゃがんでそっと席に座って」



そう、あたしに告げると教室のドアを開けた。




「遅刻しました」




あたしは、しゃがんで移動し席についた。




「俊君ありがと…」




初めて名前を呼んだ。




この時だ。


あたしは、あなたに一目惚れをしたの。



あたしは「俊君」に恋をしました…。




STが終わり掃除の時間になると有里が走ってきた。




「珍しいね、晴香が遅刻って!」




「気づいてたの?」




「でもさ、あの斎藤君が晴香をかばうとわね〜!」