君が教えてくれた事〜晴香〜



次の日、いつも通り目を覚まし学校に行った。




10分後…授業が始まり横を見ると顔を伏せて寝ている。




「じゃあ斎藤、斎藤俊ここ分かるか?」




先生の目線を見ると、あたしの隣をみている。




斎藤俊っていうんだ…




「ん…」




「斎藤起きろ、ここ答えろ〜」




ようやく目を覚まし、あてられた状況に気づいた。





分からなそうな顔をしていたから答えを書いたノートをそっと見せる。






「脊椎動物…」




「よし座れ〜」




「ありがと」




席に座ると昨日みたいに軽く微笑み、お礼を言われた。




「…」




4時間の授業が終わりお弁当を広げ有里とお昼ご飯を食べる。




「ねぇねぇ、今日化粧ばっちり!?」



「うん!ばっちりだけど…化粧がどうかした?」




「今日ね祐希にアド聞くのっ」




「そっか、頑張ってね!」




「ありがと頑張る!それで晴香にお願いがあるんだけどっ」




「何?」




「アド聞くとき途中まででいいからついて来て!」




「うん、いいよっ」




「ありがとう!」