君が教えてくれた事〜晴香〜



先生の話が二時間位で終わると授業がないため有里と帰った。




「同じクラスの田島祐希って人超かっこよくない!?あたし超タイプ!」




「田島祐希?誰?」




「知らないの!?晴香の机の列の後ろから三番目の人!」




「あ〜、ちょっと分かんないかも…」




「まぁ、晴香は男興味ないもん、田島祐希って晴香の隣の人と仲いいらしいよー!」




「そうなんだぁ」




「うん、放課の時話してた!年下なのに仲良くなるなんてすごいよね〜、あたしは怖くて目も合わせらんないや!晴香よく席隣で我慢できるねっ」




「でも有里のタイプじゃないの?」




「顔はいいけど性格悪そうじゃん!?あたしは無理〜」



「…そんな風には見えかったけどなぁ〜…」




小さい声で呟くと有里が顔を近づけて首をかしげた。




「何か変!」




「ん?」




「今日の晴香、変だよ!何かあった!?」




「何もないよ〜じゃあこっちだから、また明日ね!」



「うんっ、ばいばい!」