高校の入学式当日の朝、携帯のアラームで目を覚ました。




憧れだった制服を着て、軽く化粧をする。


濃い化粧は好きじゃない。




髪の毛を整え準備をして家を出る。





「晴香おはよー」



親友の有里だ。


有里は小学校から仲がよくて同じ高校に行くため猛勉強をしてやっと合格した。



「おはよう、有里気合い入ってるね!」




少し濃いめの化粧で髪の毛を巻いている。




「当たり前だよ!イケメンの彼氏GETしないとねーっ」




「有里なら絶対できるよっ」




「ありがと!やっぱり晴香は優しいわ〜。ねぇ晴香は彼氏つくらないの!?」




「無理だよ、あたしにはまだ早い!」




「そんな事言ってると一生彼氏できないよ〜!」




「い〜の!あ、早く行かないと遅刻するよっ」




あたしは男の人と接するのが得意じゃない。



今まで一度も誰かと付き合った経験がない。