「だーかーらぁ!」


里美が身を乗り出しながら言う。



「さやかはメッセージじゃなくて、メールがしたいんじゃないの?」




里美は付き合って2年になる彼氏が居る。

恋愛経験も豊富で、かなりモテる。


だからこそ、あたしの気持ちが
見抜かれたのかもしれない…




「う、うん…」


びびって思わず声が小さくなるあたし。




「じゃあ、聞きなよ?」



「…え?」


びっくりして声が裏返ってしまった。




「だからぁ!聞くの!アドレスを!」



「そんなこと出来ない…」


自分で言うのもあれだけど、
あたしは極度の恥ずかしがり屋。

聞けるわけないよ…