そんなぁ…


別に恋をしていたわけじゃない。

先輩を好きだったわけでもない。

でもショックでショックで…

何か喋ったら泣きそうだった。


声にならない叫びとなって

込み上げてきそうだった。

あたしの恋は、恋になる前に終わった。


その前にこれって恋だったのかな?

1人でワクワクしてた自分が馬鹿みたい。

何やってたんだあたしーっ!




そんなことばかり考えていた。























「…嘘だよ。ほら」


里美が携帯を見せてきた。






《全然OKだよ!
ABC@xxx.jp》




視界がぼやけてよく見えなかった。