「ありがとうございます。」

「それより、例のレポートの件だが…」

バッグの中からレポート用紙数枚を取り出す。

「はい。ロシアに人工衛星が墜ちた件ですが、恐らく隕石がぶつかったと思うのですが。」

「隕石がぶつかって墜ちるか?普通コンピューターを使って避けるはずだろ?」

「ええ、しかし外周に見られるヘコみは隕石以外に考えられません。もしくは、エイリアンの地球に向けてのサインか……」

「ハハハハ、エイリアンか。もしそうなら地球は終わりだろうな。君は引き続き、隕石についての調査を続けてくれ。私はしばらく家内と旅行にいくよ。」

「しかし教授がいなくなられては学生たちの講座は誰が…?」

「マクフライ君、君だ。君は今日から教授だ。」

「え、僕が?」

「ああ、是非君に頼みたい。私はもう歳だ。この歳になるとやり残した事をやりたくなってくるのだよ。」