会えない距離は二人を育てるか、


真夜中にそっと譲ってくれた枕

瞼の下で感じた暖かい毛布

ああ、シーツの上には

クルリと丸まったミルクティ・アッシュが一本

残された香にまで支配されるなんてまっぴら

アナタの痕跡に包まれては眠れない

私より少し高いあの体温が無いのなら

そんな寝床ならいらないんだ

明日の朝どんなに背中が痛もうと構わない

次会えるまでの恋しさには匹敵などしない

だから今晩は冷たい床に臥して