「すごく似ている子がいるんだ、学校に」
思い描くのは『杉谷樹里』という女生徒の顔。
思い浮かぶのは『妹尾アキ(せのおあき)』という彼女の顔。
重なり
離れ
また重なって
やっぱりどこか違うと思っても
どうしても切り離せないアキとあの女生徒。
「たぶん……考え方もどことなく……似ているんだと思う」
だから触れたくなる。
だから知りたくなる。
どこまでキミに似ているのか。
その限界を
その境界を
オレは知りたくてたまらなくなっているんだと思う。
「少しだけなら……構わないだろうか?」
イヤだとは言わない。
イヤだとは言えない。
物言わぬ遺影。
物言えぬ遺影。
なのにオレは彼女にいつも話しかけていた。



