「あのね…、笑わない?」 「何?」 「なんか言うの恥ずかしいなぁ。」 「大丈夫だって、言ってみ?」 翔クンが軽くあたしの額にキスをして、また微笑むから。 ドキドキするけど、安心する。 「…あたし達の未来の夢。今から一年後に恵玲奈って女の子が生まれてて、幸せに暮らす夢。」 そう言って彼を見ると、彼は嬉しそうにあたしをさらに抱きしめる。 「案外正夢かも、それ。きっとその子は昨晩出来た子かもよ?☆」 そう言って彼がイタズラっぽく微笑むから。 あたしはまた顔が赤くなる。