★バレンタインの奇跡★



「あのね…、笑わない?」

「何?」

「なんか言うの恥ずかしいなぁ。」

「大丈夫だって、言ってみ?」

翔クンが軽くあたしの額にキスをして、また微笑むから。

ドキドキするけど、安心する。

「…あたし達の未来の夢。今から一年後に恵玲奈って女の子が生まれてて、幸せに暮らす夢。」

そう言って彼を見ると、彼は嬉しそうにあたしをさらに抱きしめる。

「案外正夢かも、それ。きっとその子は昨晩出来た子かもよ?☆」

そう言って彼がイタズラっぽく微笑むから。

あたしはまた顔が赤くなる。