『ねぇ、まいかは僕のコト大好き?』 彼のくりくりした大きな緑の瞳が、あたしを覗き込む。 『うん』 あたしは小さくうなずいた。 『僕もね、まいかのこと大好きなんだ。知ってる?イギリスではね、ヴァレンタインは男の人も大好きな女の人にプレゼントをあげるんだよ。』 真剣な目で見つめられていたと思ったら、彼が今度は優しく微笑んだ。 『男の子も?』 『うん、だからね。僕からもまいかにプレゼントがあるんだ。』 『ほんと?』 あたしはワクワクして彼のプレゼントを待った。 『ちょっと待ってて。』