★バレンタインの奇跡★



“君、大丈夫?”

止めるコトが出来ない涙が、いつの間にかあたしの頬をつたってて。

通りの店の前に立つおじさんがフランス語で声をかけてくれる。

“大丈夫、ありがとう。”

そう返すと、おじさんはにっこり笑った。

“ちょっとコーヒーでも飲んできな。”

そう言って、店の中へと招き入れる。

まだ翔クンには会いたくない…

あたしはおじさんに促されるまま、店の中に入った。