あたしがドアに手をかけたその瞬間、後ろから誰かがドアを思い切り開けたと思ったら、背の高い男の子があたしの横を通ってその教室に入って行った。

井川とその仲間が、あたしを見て固まる。

その時、後ろから誰かがあたしの肩を叩いた。

「麻衣っ!おはよ♪入んないの?」