妃那サイド----


気になるーっっ!!
誰?草野籠牝って!!
何?生徒会長って!!
気になって寝られないじゃんかー!!!

でも、明日学校だし、その時麗かまことに聞けばいいよね・・

楓華ちゃんも颯太くんも寝ちゃったし、私も寝よ!!

おやすみー!


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「妃那!起きなさい!もう学校行く時間よ?」
「へ・・?今何時ぃ・・?」
「もう8時よ!?」
「は・・8時ぃぃ!?」

ガバッ!

私は勢いよく布団から出る。
急いで制服に着替えてバックを持って家を出る。

「いってきまーす!!」

「妃那ー?ご飯は?」
叫ぶお母さんの声ももう耳には入らない。


やっばーい!!!
8時10分からの朝のHRに間に合わないよ・・
どうしよう!!

「あれ?妃那じゃん」
「へ?」

後ろから名前を呼ばれて振り向くと、見覚えのある顔・・
生徒会長の姿があった。

「妃那じゃん。どした?もうHR間に合わないぞ」
「だから走ってんじゃん!!」
「仕方ないなぁ・・。後ろ、乗れ!!」
「え?後ろ?」
「チャリのだよ!乗れって!」
「え・・」
「早く!!遅刻すっぞ!」
「う・・うん!!」

私は生徒会長の自転車の後ろに乗った

「とばすからしっかり掴まっとけよ!」
「う・・うん・・」

生徒会長は言葉通りスピードをあげて自転車を走らせた。

生徒会長の腰に掴まって見た景色は、なんだかいつもと違って見えた。