生徒会長サイド----

むっちゃ面白かった!!
アイツ・・
「丸原妃那」なんて可愛らしい名前のくせに
性格超おもしれぇ!!
絶対生徒会に入れてやろっ♪

「生徒会長・・。顔がにやけついてますよ・・」
副生徒会長に指摘された。
副生徒会長は、切れ者で美人。
「あ、悪ィな。優子ちゃん」
俺はいつも「優子ちゃん」と呼んでいる。
名字・・?忘れた。
でも、丸原妃那のコトは絶対忘れねぇだろうな・・。
「生徒会長!!今、会議中ですって・・。会議に集中してください!」
またもや優子ちゃんから指摘を受ける。
美人なのにモテねぇのは性格に問題あり・・だな。

そう、俺は妃那にぶつかった後に生徒会議があったから、急いでこっちへ来た。
生徒会議なんかなかったらもっと面白い反応見れたかもしれねーのに・・。

生徒会長なんてやらなかったら良かったって、初めて思ったぜ・・。

「~~では、このように致します。生徒会長、よろしいでしょうか?」
生徒会書記の「龍司くん」が問いかけてくるが、話をまったく聞いてなかった俺にはなんのことだか全く分からない。
だから適当に返事をしといた。
「あぁ。任せた」
「分かりました!!」
生徒会書記の「龍司くん」こと「響灘龍司」は、しっかり者の人気者。
聖修中学校のマスコットキャラクターもコイツが考えたもので、「りゅうじくん」というキャラクター名になっている。
可愛いキャラクターなんだけど、龍司が自分の名前をキャラクターに付けるとは・・。
どれだけ人気狙ってんだよ!?

「生徒会長!号令かけてください!!」
またも優子ちゃんに声をかけられる。
「起立!礼!」
「「「有り難う御座いました~」」」

やっと終わった!!
そんな開放感溢れる俺の前を通って行く龍司。
そんな龍司を見て、俺はハッ!と気がついた。

「龍司!!」
「生徒会長??なんですか?」
「1年B組の丸原妃那っていう奴のコト調べておいてくれない?」
「1年B組丸原妃那ですね?了解です!!」
生徒会入ってたら、いろいろ便利なこともある。

職員室や資料室に勝手に出入り出来るしな。

丸原妃那!!
絶対に生徒会に入れてやるからな!!