そして教科書とかを貰って、帰りのHRになった。
今日は入学式だから3時間で授業が終わり。
っていうか元々授業なんか無かったけどね。

「それじゃあ、明日もみんなそろって元気に学校来てください。起立!礼」
「「「さよーならー!!」」」
元気な声がクラス中に響き渡る

私が帰ろうとした、その時だった----

「丸原さん。ちょっとこの資料、資料室まで持っていってくれない?二階の廊下の端にあるから」
「え・・あ、ハイ」

頼まれると断れない性格上、こんなコトは日常茶飯事。
もう、面倒くさいなんてことは思わないようになっていた。

私達のクラスは4階。
階段を下りて資料室へと向かう

あと、この廊下の角を曲がれば資料室だと聞いたけど・・
よしっっ!!早く済まそう!
私が資料と思われる紙袋を持って走った。

ドンッッ

「きゃっ!!!」
「大丈夫か?オマエ」
なんなの?コイツ・・
ぶつかったくせに、コイツなんて言い方・・って
「誰!?」
「あ?なんだよ。オマエ。新入生かよ」
「悪かったね!!!新入生で!」
「プッッ。おまえ、面白い奴だな。気に入った」

ぶつかった相手はチャラそうな立てた髪型にピアス。それに派手な服装。
でも、この声、どこかで聞いたような気が・・?

「別に、気に入らなくてもいいです!じゃあ、失礼します!!」
私が紙袋を持って資料室へ急ごうとした。
すると----

ガッッ

そのチャラ男みたいな奴に腕を捕まれた。

「なによアンタ!!離してよ!」
「手伝ってやるよ」
「結構です!」

私はコイツの手を振り払って資料室へと急いだ。
紙袋を指定された場所に置く。
私が資料室から出ようとしたとき、アイツがいた。

「何やってんのよ!!」
「ん~?知らねぇ」
「てか、アンタ誰なのよ!!」
「知らねぇのかよ!!」
「知らないわよ!!」
「アンタ、やっぱ面白いわ!生徒会入ってこいよ」
「なんで生徒会なんか入らなきゃいけないのよ!!」
「俺、生徒会メンバー勧誘してっから」
「なんで?てかアンタ誰なの?」
「ん?生徒会長様~」

今、なんて言った?
せ・い・と・か・い・ち・ょ・う?
え・・?
生徒会長ー!?