私、丸原妃那。
成績は中の中、運動も中の中、顔も中の中。なにもかも、平凡
このたび、私立聖修中学校に入学しました。
制服が可愛いというだけの決め手で選んだこの学校で、
運命の出会いがあるとはこれっぽっちも思いはしなかった----

4月6日

今日から私も聖修中学校の新入生
勉強が出来る中学らしいから、頑張らなくちゃ!

体育館に、クラス決めの紙が貼ってあった
たくさんの人をかき分けて私も前に進んだ。

えーっと・・私のクラスは・・・

B組

26 堀内雅
27 丸原妃那
28 盛川延太

あ、あった!
B組の27番かぁ・・
知ってる人居るかなぁ・・

2 相田麗

見つけた。小学校の時の親友
同じクラスなんて、ラッキー!

そして、先生達が、生徒を誘導してクラスまで案内してくれた

「えー、担任の二宮です。これから一年よろしくお願いします。」

担任の二宮先生は、小柄で可愛らしい男の先生だった

「9時から入学式がありますので、それまで新しい友達を作りましょうね」

その二宮先生の言葉に、男子達は「小1じゃないんだから!」とつっこんでいたけど、
内心はドキドキしてるみたいだった

「妃那?同じクラスだったんだぁ!これからもヨロシク!」
私が机に座ってると親友の相田麗が話しかけてきた。
「うん!こちらこそよろしくね」

麗は、明るくてスポーツの出来るボブヘアーの美人な子
可愛いというよりは美人という方が似合うイメージがある

「2人、同小?うちとも仲ようしてやぁ」
少し茶髪のかかったショートで綺麗な顔立ちの女の子が話しかけてきた。
「うち、中山まこと!よろしくなぁ」
「うん!仲よくしてね!私は丸原妃那!妃那って呼んでね」
「あたしは相田麗!ヨロシク!!麗って呼んでね!」
「うちのことはまことでエエよ!じゃ、よろしくなぁ!妃那と麗!!」

良かった・・
新しい友達も出来たし、楽しい学校生活がおくれそうな気がするなぁ~

「みんな廊下に並んで!体育館へ向かいます!出席番号順に並んでね」

その時は、何も考えずに体育館へ向かっていた
これから、自分の人生に関わる、運命の出会いが待ち受けてるとも知らずに----