俺の朝は
『ピンポーン』
この音から始まる
「英汰さーん!!時間ですよー!!」
「わ、分かってるっつの!!」
「もう…あと5分で遅刻ですよ!」
「2分!!2分待ってくれ!!」
俺は素早く階段から降r…
ドンガラガッシャーン!!
…落下した。
「ちょ、英汰さん!?何か凄い音しましたよ!?」
「な、何でもねーよ!!」
俺は階段に打ち付けた頭部をさすりながら出てきた。
全く………これで何度目だか……はぁ…
俺がため息をもらすと、悠司は眉をハの字にし、
「あ、あの…大丈夫ですか?」
と聞いてきた。
………嗚呼、もう、可愛すぎ!!
そんな愛くるしい目で見んなよ…
「…あの、ほんとに大丈夫ですか?」
「悠司は心配しすぎなんだよ。大丈夫だ。」
「…そうですね。英汰さんがそう言うなら、大丈夫ですよね!」
あああもおそんな目で見んなよっ!
そんな子猫のような目で見んなよっ!
ほんっと…時々悠司が男なのかどうか分かんなくなる…
俺は少し顔を赤らめ
「いくぞ」
と言う。悠司はそれに対してにこやかにこう言った。
「はい。行きましょう。」