「あ、わかった。私は『あんたの名前なんて、聞いてないから。』





おいおいおい。そこは聞こうよ。




むかつくやつだなぁ!




「ごめん。トイレットペーパーきれてて」





桜がトイレから出てきた。






「何?こいつ。」






眉間にしわを寄せて物珍しそうに桜を見つめるライくん。





「ん?あんた誰?見たことない顔・・・。」





桜もライ君を睨みつけるように見ていた。





「なぁ、こんな奴ほっといてさ、俺と一緒に帰ろうぜ?雪ッ!」





今名前呼んだッ!!!





私教えてないのに!





しかもこの態度は何?




「え、あ、桜・・・メール・・・する・・」





ライ君に手をひっぱられて、桜の顔も見られないまま学校を出た。