実は、冗談でも何でもなくて、

これくらいの甘さが好みなのだ。

それか。

いっそ砂糖なんて全く入ってないのがいい。

浩之は、カップを置き、変わりに伝票を取り上げた。

「じゃあね」

立ち上がって言うと、

指に挟んだ伝票をヒラヒラと空気に泳がせながら、

そこから離れた。