「オレが何を言いたいかって言うとね。

そんなオレに、

英樹が自分のいる場所を教えるはずがないだろ?

ってことなんだ。

だから、いくらオレに付きまとっても無駄だよ。

オレから訊き出せることなんて、

何も無いから」

浩之は、カップに左手の指を絡めると、甘い紅茶を飲み干した。